暦上ではもうすぐ8/7に【立秋】を迎えますが、まだまだ暑さのピークの日々は続きます。今は新しい季節の一歩手前の【夏土用】の時期です。夏バテせず、元気にお過ごしでしょうか?

夏は本来、活動的に動いて過ごす季節ですが、身体が夏を迎える準備ができていないと暑さに耐えられず夏バテしてダウンしてしまいます。

こちらのコラムではこれまで[春]の間に冬に固まった身体を柔らかく緩めていき、適切な【デトックス】を行うことや、梅雨が終わるまでにしっかり【汗】をかいて毛穴を広げておく準備などをお伝えしてきました。

またその前の[冬]の期間は、身体の芯を冷やさずに熱を保った状態で過ごすことが大切ですし、[秋]の期間は夏の疲れを癒やして冬の準備をすることが大事です。

一年を通して[夏や冬]などの厳しい季節を乗り越える準備を意識して生活すると、身体は快適にいられるのですね。
苦手な季節がある人ほど少しでも身体のケアをしてあげると、身体の【体質】はちゃんと応えて向上してくれます。

人の身体も【植物】と同じように、春に種を蒔き、夏に成長し、秋に収穫し、冬にまた来年の種を作る。という自然界のリズムに合わせて活動していくと、日常の生活や仕事が年を追う毎にスパイラルにどんどん進化していくものです。

暑い季節はたくさん汗をかくので【水分補給】が大切です。こまめに水を飲んで、身体を潤わせてあげてください。
同時に【塩】や【ビタミンC】も意識して摂取することで体内への吸収を助けます。このバランスが悪くなると身体から不調の信号が発信されます。

汗がきちんとかけず体内に【熱】が溜まると【熱中症】の症状が出ます。一度熱中症になってしまうと、いくら水を飲んでも回復できません。涼しい場所で安静にすることでしか回復しませんので、症状が出る前に対応してあげましょう。

熱中症になってしまった時は、[服を濡らす]と熱を出すことの助けになります。
【気化熱】といって、水は蒸発する時に熱を奪って気化します。霧などミストを浴びた時に涼しく感じるのは、皮膚に付いたミストがすぐに気化して熱を奪ってくれるためです。【水の性質】をきちんと理解して知っておくと何かあった時に役立ちます。

食事はいくら暑いからといって冷たいものばかり食べていると内臓が冷えて弱まり、体調不良や夏バテの要因になりますね。
【夏野菜】や【梅干し】、【発酵食品】など昔から良いとされているものをしっかり食べることが、猛暑を乗り越える源になります。

夏は暑いから良いもの。もし夏がぬるかったら、それは自然界にとって良くありません。いろんな季節を楽しめることに感謝ですね。

これから来る【お盆】や【お祭り】など夏のイベントがまだまだ盛り沢山。日本の暑い季節を楽しんでいきましょう!

イラスト:Michiko Hiraishi