しぜん療法院ができるまで

尾道で暮らし始め、しぜんに囲まれた静かな環境で整体をできる場所を探しているときに、地域の方からの紹介で今の家と出会いました。僕ひとりでお店をするのには少し広いスペースだったので、いろんな整体士の方がいるお店があってもいいんじゃないかなあと思い、何人かに声をかけたことからしぜん療法院おのみちの家は始まりました。

そのうちに、べつに整体だけではなく、「しぜんに還る」というコンセプトの元にいろんな専門家がいるのもおもしろいんじゃないかな、とふと思い、みるみるその構想は広がり、周りの人に伝えると「それだったら、あの人がすごくおすすめだよ!」と想いを持った方が集まりだし、今の骨格ができあがっていきました。

しぜん療法院おのみちの家の風景

一緒につくっていく場所

受ける、与えるの関係ではなく、一緒に創り上げていく関係を築いていきたいです。たとえば、草木染めのプログラムをしているたけくまさんは、しぜん療法院に遊びにきていたお客さんでしたが、話をしているうちに草木染めをしているということ知り、あっという間に「草木染めをして欲しい!」「草木染めをみんなでしたい!」という流れになり、気づけば、しぜん療法院の人気のプログラムのひとつになりました。

なので、「こんなことをしてみたい!」なんて意見があれば、一緒に作っていきたいと思っています。地域内外にかかわらず、いろんな方が寄合所や寺子屋のように集まってこれる場所になれば、きっと楽しいし、豊かな暮らしに繋がると感じています。

メッセージ

人の体の持つ生命の力に気づいてもらいたいです。
身体がつらいときに、処方された薬を飲めば、身体の調子は良くなります。けれども、それは根本的な解決にはなってません。余分なものを削ぎ落として、しぜんなカラダ、しぜんな自分に還っていくことで、本当の意味での健康さに向き合えたり、元気さを取り戻すことに繋がるのではないでしょうか?このプロジェクトは尾道への恩返しだと思っています。このまちに引っ越してきたときに、たくさんのご縁に恵まれました。単にその人にお礼をするのではなく、まち自体へのお礼として、僕なりにできる、豊かな暮らしに在り方の多様性をつくっていく。病院だけではなく、いろんな選択肢がある中のひとつとして、しぜん療法院おのみちの家が、みなさんの学び、集い、癒しの場となっていければ嬉しいです。

代表 中出 公一郎