寒かった冬が明け、春になり暖かくなるとこれまで固まっていたものが溶け出し、外へ出ていこうとします。
種から芽が出るように、蕾が開き花が咲くように、それは自然なこととして起こります。
まず【水】のお話しをしてみます。
水には[液体・気体・固体]の3つのふるまいがあります。
[30℃の水]と[10℃の水]は、見た目には同じように見えますがそれぞれ状態が異なります。30℃の水の方がやわらかく、10℃の水の方が引き締まっています。
もっと分かりやすく言うと、80℃だと蒸気に近い状態ですし、0℃だと凍ります。
人の身体の【細胞】も水と同じように、気温が寒いと自然と引き締まり、暖かくなるとゆるんで柔らかくなります。
冬の間に細胞の中に溜め込んだ[毒素や老廃物]は、春に溶け出してきます。
春が【浄化】の季節なのはそのためです。
どんな人も大なり小なりデトックスが起きるものだと思われます。
【出す力】は人体に備わるとても大切な営みです。
どうしても[入れること]に意識が向きがちになりますが、入れることが過多になるとそれはどんどん体内に溜まっていきます。
まずは[出すこと]を先にしてあげると、スムーズに循環が起こりやすくなります。
食べたものの多くが[うんちやおしっこ]などの排泄物として出ていきます。うんちの状態を観察してみると、今の自分の状態が分かるようになるかもしれません。下痢や便秘などの症状も身体がどうゆう状態なのか感じてあげましょう。
[汗]をかくことも毛穴から老廃物を排出する大切なデトックスです。たまにたくさん汗をかいてあげると心も身体もスッキリするはずです。
[涙]や[鼻水]などの分泌液も出したい時はどんどん出してあげることをオススメします。我慢して溜めたり、薬で抑えたりすると、何かが体内に蓄積されていきます。出すことに喜びを感じてあげてください。
【呼吸】も同じように、息を吐ききれていない人が多いようです。[吐く]息により意識を向けて、ゆっくり奥から吐き出してあげてください。
ちゃんと出してあげると、【感情】も自然と発散されるので心もスッキリかるくなっていくことでしょう。
出すことは、生きること。
まずは[出す]を心掛けてみてください。
次回のテーマは《治る力・カラダのリズム》。
春をお楽しみください*